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時代を味方に付ける!

いまだに高度成長期の成長体験から
抜け出せていない日本。

高度成長時代では、
「大量生産大量消費」の時代でした。

作ればどんどん売れるので、
マーケティングもする必要がありませんでした。

募集すれば人もスグに集まる。
生産者がたくさんいたから値下げ要求も可能。


情報伝達は手紙か電話。
今の様にネット社会ではないから、
重要な情報も一握りの人しか知らない。


現在と比べると、国内市場だけならば
とても商売しやすい環境でした。

とにかく「イケイケドンドン」の時代でした。
では、なぜそこまで成長しやすい環境だったのか?

その最大の理由は、
「人口が増えていたから」です。

特にとても消費活動が多い、
働き世代・子育て世代の人が多かったのです。


高度成長に伴い、給料もすぐに上がる。
そして、20代に加えて、30代40代が多いから、
経済も回りやすい好循環!

しかし、今は原動力とも言える人口が増えません。
大量生産大量消費のやり方が通用しなくなったのです。


ではどうすればいいのでしょうか?

大手企業は国内市場ではなく
海外市場で勝負しています。

先人たちが培ってきた「メイドインジャパン」
の素晴らしさを世界中の人々が知っているから
勝負できるのです。

中小企業はどうすればいいのでしょうか?
それは、売り上げを追わずに「利益を求める経営」に
シフトするべきでしょう。

中小企業でも良い製品があれば
海外に出る事も可能です。


実際に、友人が経営している中小企業の海外進出を
サポートする会社は非常に軌道に乗っています。


我々中小企業で尚且つサービスを取り扱っている
サービス産業はそうはいきません。

「ノウハウを輸出する。」
と、言っても人を育てる必要があるので、
すぐに売り上げに直結しないのです。


この場合、やる事は1つ。

「利益の上がるサービスにシフトする。」

特に、私の様な2代目社長は、
先代の思い入れがあるサービスはなかなか縮小撤退
出来ないものです。

それでも、このサービスが赤字または将来成長が見込めない場合
切り捨てる必要があります。


このようなサービスを専門用語で
「過去の栄光商品」と言います。

その過去に儲かった体験を捨て、今輝いている
明るい将来に繋がる商品サービスがあるはずです。


時流に乗るサービスにどんどん力を入れて
利益の拡大に挑戦していく必要があります。

このようなサービスを専門用語で
「シンデレラ商品」と言います。


ちなみに、当社では、
マンション・オフィスビルの日常清掃は
非常に安定して売上と利益を上げるサービスでした。


しかし、人口減少等様々な要因がかさなり、
今では「過去の栄光商品」となっています。


このサービスは、利益うんぬんの前に
人が集まらないので、市場も縮小しています。


あと、10年もすれば
「サービス自体がなくなってしまうのでは? 」
と思われます。


10年20年もすれば、自分のおばあちゃんが


「昔は、毎日マンションのお掃除仕事してたんだよ!
今は、そんな仕事ないけど昔は良かったねぇ。」


と、お茶を飲みながら、そんな会話をしているかもしれません。


10年ごとに激しい変化を見せる日本。
人も時代も変わるように、私たち中小企業は、
時代の変化を「10年に1度のチャンス!!」と捉えて、

衰退の危機!としてではなく、
「空前絶後のチャンス」として捉える。


私たち中小企業が時代を味方にする事は、

「大手企業を追い越し唯一のチャンス!! 」


と考え方をプラスに転換して
今日の飛躍に繋げて行きましょう。

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