
人材不足が続くホテル業界! 円滑に運営するノウハウを少しだけ公開!
現在、人材不足に悩むホテル業界。
コロナ禍で大打撃を受けて、当社も現場が解約になり、
泣く泣く出来る人材とお別れしたケースもありました。
本当に皆さんよくやってくれていた人たちばかりだったのですが、
現場が解約になったり、長期休業したり、運営会社が変わったりして
当社で、ホテルサポートである客室清掃と設備管理の仕事がなくなってしまったケースもあります。
それも1件や2件ではありません。
金額にしても月間数百万円!年間ではないですよ。
月間で数百万円の売り上げがなくなってしまいました。
が、
あれから、3年が経ちました。
ホテル業界も観光シーズン到来に向けて、徐々に回復傾向にあります。
まずは、国内の旅行者がとても増えました。
電車に乗っていても旅行鞄やスーツケースを持って出かける人が多くいます。
さらに、電車に乗っていると、外国人親子も目立ちます。
道に迷っているようなので、教えてあげたいなぁ~。なんて思いますが、
英語全然できない。少しの会話くらいできる様に勉強していきたいな。と思っています。
さて、今回のホテル現場で起こっている事です。
当社では、多種多様な人材がホテル清掃を頑張っています。
・長くホテル清掃をしている日本人の方。
・最近、ホテル清掃を始めたフィリピンの方。
・違う現場でホテル清掃をしていた中国人の方。
と、様々な国出身の人がお客様の宿泊先であるホテル現場を支えてくれています。
そして、その現場を仕切るのは当社社員の責任者。
責任者は、英語がほぼ出来ません。まして、中国語なんて全くわからない。
筆者も大学時代、第2外国語は中国語を専攻してましたが、
最終テストに全ての力を発揮して、今では、授業を受けた記憶すら忘れてしまいました。
そんな中、責任者はどうにかしてメイドさんに指示をしないといけないわけです。
しかもお客様のチェックアウトは10時。チェックインは15時。
たまに12時チェックインの部屋も作ってくれ。
と、日々フロントの要望に応えないといけないわけです。
では、どうしたか?
翻訳機を使うわけではありません。
翻訳機では、言った!言わない!となってうまく伝わりません。
そこで、当社で考案したのがホワイトボードの活用です。
当社では、ホワイトボードに
・日本語
・中国語
・英語
と、3種類の言葉が書かれています。
書く内容は、なるべく一言です。
例えば、
・今日の終了時刻は、15時です。
これをホワイトボードに書くと、
・今日の終了時刻は15時です(日本語)
・The end time is 15:00.(英語)
・结束时间为15:00。(中国語)
となります。
筆者も最初見た時、
今、ホテルの現場は、こんな状況なの!?
と、ビックリ!
責任者の指示する仕事は、人を動かす事。
その中で言葉の壁があると、どうしてもうまくいかない。
そして、言った。言わない。で喧嘩するわけにもいかない。
そこで、編み出したのが「書いて伝える」
これが、意外とうまく現場が回っています。
なんだか駅のプラットフォームにある
電光掲示板の様ですね。
見た目は悪いかもしれませんが、
各メイドさんには的確に指示が伝わります。
また、全く日本語を理解していない人がメイドとして作業してるわけではありません。
ある程度、日本語を理解していますし、聞き取りも出来ます。
片言だけど、少しなら日本語で会話も出来ます。
そうやって、現場はなるべく
言葉の壁を無くして円滑に仕事を進めています。
育った国が違うと、文化が違う。
なので、日本人特有の「察する」という事を少しずつ理解してもらいながら、異国の地の文化も理解する。
言葉の壁を取り除くとは、文化の壁を取り除く!
ホテル清掃を通じて、文化を学ぶ。
今なお、人員不足なホテル業界。
今後もホテル業界では人員不足がもっと激しくなるでしょう。
もっと言うと、人の取り合い・奪い合いが始まります。
働きやすい職場作りとダイバーシティの両立。
実は、ホテルメイドの現場は、国際社会の最前線かもしれません。
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