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あなたはどっち?! 不景気? 好景気? 【続編】

先日の社長コラム『あなたはどっち??来年は好景気? 不景気? 』 は
ご覧になって頂けましたでしょうか?


「2023年は、コロナの制限も完全に解除されて好景気間違いなし! 」
「円高だし、物価も上昇中。不景気になるに決まってんだろ! 」
等と、皆さんの業種業態で様々な意見があるかと思います。


私も令和元年に社長になり
「さぁ! 2020年オリンピックだ! 空前絶後の好景気だ! 」
「やる事なす事全てうまくいくだろう! 」
と、めちゃくちゃ浮かれていました。


しかし、その年の1月23日に経営発表会の3週間後に
「緊急事態宣言」が出てしまい、好景気でも不景気でもない
未曽有の危機に直面することとなりました。


都内に行っても街は閑散としていて
今までにない風景でした。


お昼ご飯にラーメン店に行っても人がいない。
「密閉空間だしなんか怖いな・・・。」と思いましたが、
普段の生活をするにも困難を感じました。

契約済みの物件は解約の嵐。
驚くと同時にどうしたら良いか分からない状態でした。
「お金がなくて首が回らないとは、まさにこのこと!」と
痛感しました。


周りの事なんか気にならない
というより、気づかなくなりました。
正面を見るだけでいっぱいいっぱい。


そんな中でも、社長は何とかしなければなりません。
今まで持っている知識をフル回転して、危機を脱する策を
練ることにしました。


まず、やったことは

「①社内では、誰とでも笑顔で接する事」

会社のトップが険しい顔して怒鳴っていたら
良い運気も来なくなるでしょう。


簡単なことのようで、意外に効果がありました。
自分自身の気持ちも身体も楽になったのです。


これは、中世の奴隷達が夜中集まって談笑したという話から
着想を得ました。


奴隷たちは集まって笑い話をしながら、明日への活力を蓄え
希望は決して捨てなかったのです。


次に

「②社長は自分の命がなくなっても、スタッフの未来は残す」

会社は社会の公器です。
一番卑怯な社長は会社を平気で潰します。


「会社を潰すくらいなら、やれることだけやってから潰せ。前のめりになれ。」
と何かで読んだことを思い出しました。


そこで、政府が推奨していたコロナ融資を実行してみました。
今の会社の状況で1年間耐えきれるお金はどれくらいなのか
計算して満額借りたのです。


中小企業としては異例の借り入れですが
「次はチャンスにつなげる行動を!」
と思っての行動でした。


最後にやったことは

「③新サービスを扱う」


当社は、ビルメンテナンス会社です。
お掃除をして綺麗な環境を整えたり
設備点検して安全を維持する事がお仕事です。
どんな新サービスがいいか皆目見当がつきません。


そんな時、あるお客様から
「消毒するサービスをやってくれないか? 」
とお願いされたのです。


同時期に自分の知り合いの社長から
「消毒サービスやるからお前の所で売ってくれ!」
とお願いされたので業務提携しました。


それをきっかけに、新サービス「消毒」を開始。
これが後に、コロナ禍で落ち込んだ売り上げを救ったのです。
失った売上を7割程度は取り戻す事が出来ました。


この3点をやった事で、未曽有の危機は
新しいチャンスとなったのです。


決して好景気に転じたわけではありません。
それでも、確実に未曽有の危機から脱出した事は確かです。


社内体制の強化も同時に実行しました。

「雨降って地固まる」

「好景気良し。不景気なお良し」

とはよく言ったものです。


好景気も不景気も全員に平等に与えられた
外部環境に過ぎません。


自分が今年は景気良いと思えば景気は良い。
景気が悪いと思えば景気も良くない。
環境を生かすも殺すも自分次第! ということです。


同業界で戦っている会社の中には
好景気の会社は必ずあったはずです。


私の予想だと、入札関係の仕事を受注している会社は
それなりに良い決算だったのではないか? とみています。


他には、消毒作業を提供していたハウスクリーニングの
個人事業主さん。


この方は、高級車を買ってSNSにアップしていました。
未曽有の危機の中にあるにも関わらず、一筋のチャンスを
掴んだのでしょう。


「会社よりも仕事の出来る個人事業主さんっているんだ!」
と見習いたい思いでした。


昭和・平成・令和と時代は変わりましたが
基本的に人はあまり変わっていません。


日中仕事をして、3食食べて、寝る。
お正月はお節料理を食べて、春には桜を楽しむ。
夏はレジャーを楽しみ秋が来る。
冬が来れば、またお正月。


IT等のツールは変わっても
人間の本質は同じ。


好景気・不景気等の外部環境に惑わされる事なく
自分自身に問いかけて下さい。


必ず一筋の光をもたらす光明があるはずです。
「景気のせいだ!」は言い訳にすぎません。


高校野球でも
「グラウンドがない! 」
「選手が集まらない! 」
「予算がない! 」
と言っているチームはたくさんあります。


しかし、その与えられた環境の中でも
出来る事を一生懸命やって地方大会を優勝し
甲子園に来るチームはたくさんあるのです。


自分自身の信念と向き合う事で
環境に負けずに苦境を打破できるのではないでしょうか?


私は、好景気・不景気をあまり意識しないようにしています。

「自分は今日もついている。」
「運気が上がっている。」
「良い事が今日も起きる。」
と思って日々仕事しています。


​​​​​​​そうすると、意外と良い事に恵まれるのです。
これも自分の考え方次第。


「今日は受注できなかった! 残念! 」
と思う時もあります。


そんな時は、

「今日受注できなかったという事は
それだけ受注金額の運が貯まるということ!」

「次出す見積りが楽しみだな!」
と考えています。


こういう考えた後は、不思議と前回出した2倍3倍の受注が
取れたりするんですよ!


苦しいときも、発想の転換によって
「より良いお客様」から
「より相性の良いお客様」を掴むことができて
仕事の状況も良い方向にどんどん変わっていきました。

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