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【ホテル・ビルの清掃】

客室清掃歴12年!ベテランベッドメイクさんの仕事術

皆さんはご存じですか?
ホテル客室清掃にどれくらい時間が掛かっているか?

ホテルは、客室清掃の技とメイクさんで支えられています。
そのためには、365日、常に同じ品質を保ち続ける必要があります
たとえば、ビジネスホテルの場合(20㎡の部屋)以下のように仕上げます。

1.10分間は水回り、掃除かけ、テレビと机周りの掃除
2.5分間で、アメニティのセッティング
3.最後の5分間で、ベッドメイキング。

という感じ。実は、清掃時間わずか20分で仕上げてしまうんです!! では、昨日入社した清掃スタッフさんが同じ作業をすると、2倍から3倍の時間がかかります。つまり、客室清掃のプロは、わずか20分で終わる作業なんです。余談ですが、当社の社長が一部屋ベッドメイクをした所45分かかりました。(社員は苦笑いしてました)

では、この差は一体、どこからくるのか。それは、経験の差です。客室清掃における「経験の差」とは何のかと言いますと、「段取り力」なんです。

たとえば、お風呂の掃除を終えてから、乾かしている最中にテレビ回りの清掃をしてしまう。ベッドメイクする。アメニティの補充をするなどなど・・・。1分も時間を無駄にしない掃除スタイルが確立されています。

では、具体的な清掃作業はどのように行っているのか?

①ベッドのシーツを剥がす。リネンをまとめる。
②水回りを清掃する。
③部屋を清掃。ベッドメイクする。
④リネンとアメニティのセッティング
⑤水回りの最終チェック。確認。
⑥完了。

と言った流れです。
チョットしたコツを話すと、アメニティの補充にいく時に、手ぶらではなく、ゴミなどの回収物をもっていけば一石二鳥です。

また、客室清掃において清掃技術の差が生まれやすいのは「ベッドメイク」です。ベッドメイキングに慣れている人であれば、90秒でしわ1つないベッドに変身させます。これが匠のワザでもあるのですが、見ていてめちゃくちゃ美しいです。

そこには、常に部屋を同じクオリティに仕上るプロの技がつまっているんです。またどこかでお話しますが、ベッドメイクはホテルの印象を決める大事なポジションです。それ以外にも、わたしたちの客室清掃マニュアルは細部にこだわりがあります。

その1つに、清掃場所によって決められたウェスを使うというものがあります。

たとえば、

①部屋の机とかテレビなどに使う雑巾は、青を。
②トイレなとの汚い部屋を清掃する時には、赤を。

と衛生面を考慮して使用する清掃資機材も変えています。このように、見えない場所ほど丁寧な作業を心掛けています。スタッフには外国からきた清掃員もいますが、みな口を揃えて「そこまでするのか」と、驚きの表情を見せます。これは、日本ならではの考え方かもしれません。

お客様の目が行き届かない部分だからこそ、ホテルとしての品格が問われています。「適当でいいや」と思われる部分ほど、丁寧に仕上げることも大事なんです。だからこそ、ムダを省く部分と、時間をかける部分。このバランスこそが、客室清掃の黄金比率です。今回も長文読んでくださりありがとうございました。何か役立つ情報になれば幸いです。

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