BLOG
ホンモク社員に聞いた!その2
生産性を高める簡単3ステップ!
ここ数年、観光やインバウンド需要の高まりにより、多くのホテルで宿泊客が急増しています。それに伴い、ホテルの支配人の方々からは「スタッフが足りない」「現場がまわらない」といったお悩みの声を頻繁に耳にするようになりました。
特に次のような点で、現場には大きな負担がかかっています。
• チェックイン時間帯に集中する清掃業務への対応
• 稼働率が高く、連日連続での客室清掃が必要になる
• 外国人のお客様への対応における多言語対応の必要性
こうした厳しい状況の中で、求められるのが「生産性の向上」
。
今回は、ホテル客室清掃の生産性を高めるための具体的な取り組みの一例を、ホンモク社員Sさんに紹介してもらいましょう!
こんにちは。私は、ビジネスホテルなどの宿泊施設を対象に、客室清掃サービスの受託営業をしているSです。上記にもある通り、観光需要とインバウンド需要が高まり、ご宿泊のお客様が急増するに伴い、ホテルには通常以上の“現場負荷”がかかっています。それを解消するポイントとなるのが「生産性の向上」でしょう。
そもそも、「生産性」とは一体何なのでしょうか?
私の考えでは、それは「限られた人員で最大限の成果を出すための仕組みづくり」です。現場を支えるスタッフの力を最大限に活かし、効率よく運営していくことが必要なのです。
そこで、生産性を高めるために取り入れてほしい取り組みが、「作業の数値化と標準化」です。3ステップですぐに取り入れることができますので、是非参考にしてみてください。

ステップ1 清掃時間の見える化
まずは、部屋タイプごとに「標準清掃時間」と「目標清掃時間」を設定します。たとえば、
• 剥がし作業(リネンやアメニティの回収):〇分
• ベッドメイク:〇分
• 浴室・トイレの清掃:〇分
• 最終チェック・備品の補充:〇分
このように、作業ごとに細かく時間を分けて設定すると、より効果的です。こうした基準を作ることで、スタッフひとりひとりが「今、自分がどこにどれだけ時間をかけているのか」を意識しながら作業できるようになります。これが「時間への意識づけ」につながり、作業効率を自然と高めることに役立つのです。
ステップ2 作業時間の記録とデータ分析
次に行うのが、ひとり当たりの実際の清掃時間の記録。記録用のシートや表をあらかじめ作成して、スタッフが各部屋の清掃を始めた時間と、終わった時間を毎日記録するだけです。
この情報を集計することで、たとえば「スタッフAさんのシングルルーム清掃にかかる平均時間は25分」「Bさんは20分」などと、個人ごとの作業時間を数値で把握できるようになります。
ステップ3 フィードバックで生産性アップ
記録と分析を行ったあとは、スタッフ個人へのフィードバックと実践を繰り返して生産性を高めていきます。
たとえば、あるスタッフの清掃時間が他の人と比べて長い場合、その理由を一緒に振り返ることができます。作業の手順を見直したり、手間がかかっている部分に対するコツを共有したりすることで、改善とスキルアップのヒントが見えてくるのです。
実際の成果とメリット
私は実際に上記の方法を取り入れてから、作業時間の短縮と無駄な人件費コストの削減をする事ができ、飛躍的に生産性を向上させることができました。
客室清掃は、スタッフの熟練度によって作業効率が何倍も変化するものです。 しかし、スタッフの熟練を待つだけではなく、「数値化」して作業を具体的かつ客観的に評価することで、スタッフ自身も納得感を持って改善に取り組めます。
スタッフひとりひとりの力を最大限に引き出し、持続可能な運営にするために非常におすすめですよ!