BLOG
清掃運用がカギ
私益の上がる高品質ホテルの実現を叶える方法
さて、これまで客室清掃を自社で行うか外注委託するかについてメリット・デメリットをお伝えしてきましたが、結局のところ、どちらを選ぶかはホテルの運営方針やコスト管理によって変わってくるものです。そこで今回は、それぞれの選択ポイントをお伝えしていきます。
自社清掃がおすすめなホテルとその理由
自社清掃がおすすめのホテルは、サービス品質やブランド価値を重視する高級ホテルやリピーターの顧客を大切にする中堅ホテル、あるいは50部屋以下のホテルです。
こうしたホテルでは、清掃の品質が顧客満足度に直結します。そこで自社清掃を取り入れることで、スタッフに対してホテルの理念の理解とホスピタリティ意識の向上を促すことができ、自社ならではの基準やポリシーに沿った清掃品質を保つことができるようになります。また、スタッフひとりひとりが清掃に加えて、フロントや食事の片付けなど多機能に業務を担当することで、人件費を抑えた運営も可能になります。
ただし、自社清掃には人材確保や教育の負担が伴い、特に人手不足が深刻な地域や繁忙期には課題となることがあります。また、固定費としての従業員の給与や福利厚生、清掃用具の管理が必要となるため、これらのコスト負担も考慮しなければなりません。スタッフの多機能化には負担も伴いますから、信頼関係も非常に重要です。
それでも品質管理を重視し、ホテルのブランディングを高めて他ホテルとの差別化を図りたい、あるいは人件費を抑えたい場合には、自社清掃はおすすめです。

外注委託がおすすめなホテルとその理由
外注委託がおすすめのホテルは、繁忙期と閑散期の差が激しいホテルやコア業務に集中したい中規模・小規模ホテル、あるいは100部屋以上あるホテルです。
特に、リゾート地にあるホテルやビジネスホテルでは、季節やイベントによって稼働率が変動することが多いため、外部委託することで人員調整が柔軟に行えるようになります。外注業者は清掃のプロですから、清掃品質も安定していますし、ホテルスタッフは安心して宿泊業務やフロント対応に集中できるでしょう。また、外注は変動費として扱えるため、固定費を削減でき、稼働率に応じたコスト調整が容易なのもポイントです。
ただし、外注委託にはホテルの理念と外部スタッフとの間でサービス品質のギャップが生じるリスクがあります。外部スタッフはホテルのブランドへの意識やホスピタリティ意識が低い場合もあり、特に緊急時や顧客対応において問題が発生することがあるのです。
繁閑の波が激しいホテルや、人材確保に苦慮しているホテルにとっては、外注委託が有効な選択肢となるでしょう。
自社管理を徹底してブランド力を上げ、サービス品質の統一と向上を目指すか、清掃管理の負担を減らしてホテルのコア業務に集中するか…どちらも捨てがたいポイントですね。
それでは、自社清掃と外注委託を組み合わせた「ハイブリッド運用」についても触れておきましょう。
自社清掃と外注委託のハイブリッドで客室清掃を行う方法
自社清掃と外注委託を組み合わせたハイブリッド運用は、ホテルの柔軟な運営と品質管理を両立させるために有効な選択肢のひとつ。特に300部屋以上あるような大規模ホテルで有効です。
この運用方法では、通常時や閑散期には自社清掃を中心に行い、イベントやシーズン時の繁忙期には外部業者に一部の清掃業務を委託することで、人手不足を補うことができます。そうすることで、自社で管理するスタッフのホスピタリティ意識を維持しつつ、ピーク時の負担を軽減できるのです。急な稼働変動にも対応できるのは大きなポイントです。
業務内容を明確に分けることで、ホテル独自の品質管理も可能です。たとえば、『客室の基本的な清掃』や『一般の客室』は外部業者、『ベッドメイキングやアメニティの補充など、ホテルのブランドやホスピタリティを直接感じさせる部分』や『高級客室』はホテルスタッフ。このように役割分担を行うことで、品質のばらつきを防ぎ、運用効率を上げることができます。
定期的にスタッフ間のコミュニケーションや研修を行うことができれば、サービス基準や理念を浸透させ、ともに力を合わせたホテルの品質向上と発展にも期待できるでしょう。
以上を参考にしていただき、是非、売り上げと品質が高く魅力的なホテルとして発展していくために、最も適切な清掃方法を取り入れていってください。