【メイクスタッフが一人前になる期間とは？】

スタッフを育てるには、忍耐が必要だ・・・

私は、忍耐、努力という言葉が大嫌いです。なぜなら、これらの言葉だけでは、『何をどうすればいいのか』が明確に分からないからです。

たとえば、メイクスタッフを一人前に育てようと思っても、
「一人前」とはそもそも、どういう状態をいうのか。
毎日の業務をどうやって、どのようにこなしていくのか。
そして、その仕事をどれぐらいの期間こなせば、どれぐらいの成果が生まれるのか。

この部分をはっきりとさせておかないと、人材管理の見通しがもてません。
あなたが、もし、人材管理に対する見通しが持てていないと感じているのであれば、今回のお話が何かのヒントになるかもしれませんので、ぜひ、最後までご覧になってください。

スタッフを育てていく上での最大の問題点。

それは、
スタッフを育てる上での免許や資格が存在しないことです。

たとえば、運転免許をイメージしてください。

運転しようと思ったら、教習所で１時間５０分の講習を２６時間、運転技能は３、４時間ぐらいを学ぶことで、誰でも一般的な運転技能が身につくと定められています。

しかしながら、人材育成の場合、運転免許のような何をどのぐらいの時間をかけて学ぶのかが明確に定められていません。

なぜなら、同じことを学んでも、職場で活用できる人、言われたことしかできない人、言われたことすら難しい人など、同じことを学んでも、習得するための期間に大きな差が生まれてくるからです。

だからこそ、
メイクスタッフが、一人前になるまでの期間。
この目安が何よりも大事になってくるのです。

「ホテルの顔は客室」という言葉があるように、客室を清潔に保つことは、お客様の満足度に直結します。

メイクスタッフがどれぐらいの期間でホテルの戦力となれるのか、
この「一人前」になるまでの期間を把握しておくことで、次のようなメリットが生まれます。
１．人材育成にかかる時間や見通しが持てるようになる。
→人材育成には半年以上かかることを最初から把握していれば、教育に対する計画が立てやすくなります。

２．離職率を下げるための対策が立てやすくなる。
→一人前になったタイミングで辞めてしまうスタッフが多いのは、教育が完了するまえに不安やストレスを抱えやすいからです。期間を把握することで、どこが壁になりやすいのか。どこでフォローを入れればいいのかが見極めやすくなります。

３．スタッフのやりがいを見つけやすくなる
→自分の成長がみえると、スタッフのやる気は上がります。「３か月で〇〇ができるようになる」「半年で独り立ちできる」などの目標を伝えることができれば、やりがいにつながりやすいです。

ちなみに、３０代４０代のスタッフが本格的に戦力として独り立ちできるまでには、最低、三か月から半年の期間が必要です。これは、弊社の経験上の話になってしまうのですが、三か月で規定のメイク数をこなせる人は、超優秀な人だと言えます。

ですので、一般的に考えるのであれば、規定の時間で１０部屋前後こなせるようになるには６カ月はかかります。

なぜなら、

１．標準的なベッドメイクのスピード
→１人前になると１日で１０部屋程度こなすのが普通ですが、最初は１～２部屋の清掃に時間がかかってしいます。

２．品質の高さ
→お客様に心地よく過ごしてもらえる客室を整えるには、細部まで気を配りながら、シーツのしわ、アメニティの配置を性格に行う必要があります。

３．効率的な清掃の流れ
→新人は順序に慣れないため、無駄な動きが多く、清掃マニュアルに慣れるまでに時間がかかってしまう。

いっけん、単調で誰もがこなせそうな清掃業務ですが、仕事の基礎基本、仕事に対する考え方、お客様目線、このような視点を大事にしなければミスが生まれ、クレームの種に変わってしまうことが多いです。

そこで、大事になってくるのが、スムーズに教育していくための具体策なんです。たとえば、以下のような具体策があります。

■段階的な目標設定
→最初から完璧を求めるのではなく、一か月目は基本的な手順を覚える。三か月目はスピードを上げるなど、段階ごとに小さな目標を設定していきます。
これにより、スタッフ自身が目的意識をもちやすくなります。

■教育の負担を分散するチーム体制
→教育の負担を一人の管理者やフロントで負担するのではなく、先輩スタッフが新人をサポートする体制を作っていくことで、教育の負担を軽減します。
これにより、育てる土壌を作りやすいです。

■成果を祝う仕組みの導入
→新人が成長したタイミングで食事会などの交流を行います。この、交流によって職場の一体感を上げていきます。これらの具体策を立てる上で大事になってくるのが、一人前に育っていく過程を明確にしておくことです。

今回の記事を通じて、メイクスタッフが１人前になるまでの期間について理解は深まったとは思いますが、「分かる」と「活用できる」は全然ちがいます。

もしかすると、今回ご紹介させていただいた弊社の取り組みは参考になるかもしれませんが、不安な点、悩んでいる点、質問してみたいことなどが頭の中に浮かんでいるかもしれません。

たとえば、

☑ 社員を教育していく上で実証済みのマニュアルはありませんか？
→はい、あります！
☑ 私の職場でも、マニュアルを活用することは可能でしょうか？
→はい、一度ご相談ください。

私どもはこれまでに客室清掃における人材教育や、定着率向上にむけたサポートを行ってきた実績があります。教育の効果を最大化するためのノウハウも豊富に取り揃えております。

ですので、今すぐお悩みを解消したい、現場で生かせる具体策について相談したいなどがありましたら、まずはお気軽にご相談ください。