BLOG
なぜ客室清掃が安いホテルは稼働率が上がらないのか
当社は、客室清掃・ベッドメイクを中心にホテル管理の仕事をしています。
コロナ禍が明けた今、インバウンド需要は物凄い勢いです。当社は、365日客室清掃をしており、1日2000部屋近くをお部屋を作っています。なぜ数ある清掃業者の中から、ホテルのお客様に選ばれるのか。今日はその理由について考えてみました。
ホテルオーナーから選んでいただいた理由を聞きますと、主な理由は3つに分けられます。
理由その① 清掃ができる人材を集める能力があるから
客室清掃は「人が全て」と言っても過言ではありません。
しかしこの人手不足の世の中で人を集めることは容易ではありません。時給を高くすれば集まる!と思う人もいるかもしれませんが、それも違います。
清掃のお仕事はお世辞にも人気職種とは言えません。仮に人を集めた所で、客室清掃の「イロハ」を知らない人を1から教える余裕も現場にはありません。客室清掃の「イロハ」を知っている。そして、仕事もデキる。そんな人を集めるなノウハウなんて魔法使いにしか出来ないように思う人もいるくらいです。
当社は「人を集める」事が可能です。それは、きちんとしたネットワークを持っているからです。
そのネットワークとは何か?人脈ですか?ネットですか?何か特別な事ですか?と聞かれますが、これは、企業秘密なので言えません。
1つだけヒントを言うと、まじめに仕事をする事です。
インバウンドは儲かるんだって!私もやって見たい!参入したい!と思う人もいるかもしれません。でも、その様な考えでは働く人は集まりません。仮に集まっても長続きする事はないでしょう。このあたりを押さえた、清掃のお仕事をする人(しかも仕事ができる人)を集められる点を、多くのお取引先にお褒めいただいています。
理由その② 地域性によるメリットがあるから
当社を選んでいただいた理由を質問すると「現場に近いから!」とよく言われます。
そうですよね。少し考えて見て下さい。長崎に本社がある会社なのに横浜のホテル管理を発注する事はほぼないでしょうし、チャレンジングです。
お客様は、管理物件に近い会社を選びます。また、本社から現場が近いと良い事がたくさんあります。代表的なメリットをご紹介しましょう。
★何かあればすぐに現場に駆け付ける。
設備や客室清掃でトラブルがあれば、現場の人だけではなく本社のスタッフが来てくれるとフロントも支配人も安心します。この対応が出来る管理会社かどうかというのは、結構大きな理由になると思います。安心と信頼に繋がります。
同業者からは「わざわざ大変でしょう」と言われることがありますが、フロンとさんが「あっ!来てくれたんですね!」と言ってホッとする顔を見ると、この仕事やっていてよかったなぁ~と、思います。こういった一見小さなこと、当たり前のことの積み重ねが、またホンモクさんにお願いしようと思ってもらえる理由なのかなと思います。
★ルート巡回点検が出来る
とても残念なのですが、受注する時だけ良い顔をして、受注後は全然顔を出さない会社というのは実在します。むしろ、よくある話と言えるのかもしれません。
いい時だけ恵比寿顔でその後は音沙汰無し!これでは、ホテルと清掃業者の信頼関係は続きませんし、客室清掃の細かい所まで行き届かないのでホテルに宿泊されるお客様からのクレームにも繋がります。宿泊されたお客様のクレームが、口コミに書かれてしまうケースもあります。
このようなことが積み重なると、宿泊代を安くして売るしかない!と行った悪循環に繋がりやすくなります。ライバルのホテルに負けないようなホテルでは、客室清掃会社を「パートナー企業」として考えて良いサービスを可能にしています。現場から近い会社だと、ルート巡回点検がしやすいので、良いサービスにしていくためにも大きなメリットになるのです。
理由その③ 適正価格にこだわっているから
1円でも安い会社に発注したい!そのように考えるビジネスホテルは多いです。多分、ビジネスホテル業界全体の9割以上はその考えではないでしょうか?
でも単純に安い清掃単価で発注したいと考えるオーナーさんは、危ないです。このやり方が出来るのは、チェーン店さんがメインです。それも100店舗を超える店舗数を持っているホテルさんだけと言った方がいいかもしれません。
100店舗以下のホテルは、「価格勝負」ではなく、【付加価値勝負】でゲストさんの予約を取るのがお勧めです。しかし、ホテルも競争が激しいです。ネットでは一番安いサイトを表示するCMもやっています。それに素泊まりなら安い方が良い!と考える宿泊者もいます。
私の場合、ビジネスホテルを取る時は、サウナ付き・アイス付き·ジュース飲み放題·朝食付きを選ぶようにしています。価格も10~15%ほど高いですけど、こういった付加価値のあるホテルを選んで予約しています。
付加価値には、もちろん清潔であるといったことも含まれます。ホテル清掃をやっている会社の癖に何を偉そうに言ってるんだ!と思われるかも知れませんが、清掃単価が相場より若干良い会社の方が【稼働率が高い】ことは事実で、それも安定して稼働率が高いというのが現実です。
「少しでも安く」と、清掃費用を押さえることばかりにこだわる会社は、館内に多少汚い部分が出てしまいがちで、これは宿泊者の評価やクレームにも繋がりやすいものです。これでは良いお客様が【リピート】しなくなります。
清掃単価を安く!高く!とは思いません。ホテルのコンセプトに合わせて【適正価格を選択】する事をおススメします。また、客室以外の清掃として、廊下のカーペット·エントランスのガラス·エアコンのフィルター·換気扇のホコリ落とし·シャワーカーテンの清掃もこまめに清掃する事でよりキレイになります。
細かい清掃ですけど、このような【おもてなしの清掃】を積み重ねていくことで、競合他社と差別する事が可能です。
たかが清掃!されど清掃!清掃は誰でもできる仕事。だからこそ、とことん突き詰めてこだわる事で、簡単な事ですけど、他社と圧倒的に差別化出来るサービスになると考えています。
こういった姿勢が、私たちを選んでくださり、長くお付き合いしていただける理由なのかなと思います。
なぜ客室清掃が安いホテルは稼働率が上がらないのか。なぜ、当社の客室清掃が選ばれて、長くリピートして頂けるのか?ご理解して頂けたかと思います。
私たちはただ清掃するだけなく、徹底的に清掃の技術を磨き上げる事でサービスの差別化が可能だと考え、ワンランク上のホテルを目指しています。
安さで勝負するホテルと付加価値で勝負するホテル。あなたはどちらを選択しますか?